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2014年2月27日木曜日

キャッシュバックが多すぎる携帯ショップ、そんなにキャッシュバックしたら損しないの?

携帯電話のキャリア毎の商戦はいつの時代も過激なものがありますが、最近街中を歩いているとケータイショップの窓に「最大280,000円キャッシュバック!!!(家族4人)」とかいう大きな張り紙が。

一瞬「ケタを間違っているんじゃないか!?」と思いたくなるぐらいのとんでもないキャンペーン。実際のところはMNPで2年縛りというのが条件な訳ですけれども。それにしたってどういう了見だ!と思い、調べてみました。




この異常事態にはYahoo!ニュースも注目していました。いつも携帯キャリアの収益構造は興味深いものがあったのですが、ちょっと解剖してみたいと思います。


この記事の売り上げ内訳から見ると通信料金が9割を占めていて、機器代金は1割程度。つまりキャリアとしては携帯機器を売ろうとしているんじゃなくて通信契約をさせようとしていることが狙いである事がわかります。だから「通話」のみの契約ごときではキャンペーンは適用されない訳ですね。
  • キャッシュバックのせいで通信料金が下げられない。
実際に携帯料金を総額として2年間どれだけを支払うかを計算してみると。私の場合(この場合ややこしいのでスマートバリューのことは外してみますね。)
月々6,400円ぐらいの請求になりますので、2年間で153,600円です。

仮に購入したiPhone5sが32GBモデルだったとすると、SIMフリーで購入した場合機器単体では81,800円(末端価格)あるサイトの調査では原価率は40%程度だとの事なので販売の原価としては32,720円となる。

消費者から徴収する通信費153,600円−端末価格32,720円=120,880円
ここから諸々の諸経費、が引かれますから、これ以下の原資で通信料が決められている訳ですね。

パケット従量制からパケット定額が定着してはや10年。この狭い島国の中で、人口カバー率は90%を超えているキャリアだらけなのに、パケット通信料は一定のまんま。維持費などはあるにしろ、いい加減安くなっても良いのではないだろうか?その原因はこのキャッシュバック戦争に一端があるのは間違いないだろう。

LTEの7GB制限もそもそもおかしい。つまり7GB使う人のために2GBぐらいしか使わない人のトラフィックと料金が奪われているんですよ。

正直、スマホなんて言うのはiPhoneを除けばAndroidで動いている。キャリア毎の隔たりなんて無いに等しいんですから、もう通信サービスと端末販売の事業分離化を進めても良いのではないだろうか?

大手3社が有り余る資金でキャンペーンするもんだからMVNO事業がいつまでたっても成功しないんだな。スマホはガラパゴスから脱却したかもしれんが、売り方は未だにガラパゴス。


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